すみれのきろく

日々を記録する。私が私を忘れないように。

八丈島で溺れる。

まさにこの通りです。

私、いま生きてる。

生きてることが奇跡。

 

今は八丈島にいます。

シュノーケリングをしていたところ

あまりにも美しい海に

気がついたら荒波の中に

抗うすべもなく

飲み込まれかけていた。

 

海亀が可愛すぎたから…

岩場の近くならなんとか足もつくし

大丈夫かと思ったけど、

全然大丈夫じゃなかった。

私の命を救ってくれたダイバーのおじさんによると

岩場の近くの方が波が強くなって

絶対にしがみついていられないから

危ないらしいです。

深くても沖の方に行った方が

泳げたんだけど、

潮の流れにたいして私の泳ぎがどれだけ

意味を持つのかいまひとつ

自信が持てず

ビビって岩場にいたのが運のつき。

 

シュノーケリングの器具が

激しい波の勢いで一瞬ではずれ、

口の中にどんどん海水が入ってきて、

ただ手足をバタバタすることしかできず

ああもう私死ぬのかなと思いながらも意識は冷静で

(溺れている人を演じている私という人格が別にいる、みたいな感じ)

ああこうやって人は死んでいくのか、

マサちゃんは溺れてないかな、とか

考えながら

頭が出た瞬間に近くの防波堤の上にいたダイバーさんに

「助けて」と叫びました。

途中波が落ち着いたとき

岩場に立ったけど、岸辺がどこにもなく、

ダイバーさんには

沖に行けっていわれるし…

絶体絶命のなか

誰かが投げてくれた浮き輪が落ちてきて、

珊瑚やキラキラ光る魚の群れに溢れた

美しい海の中をみっともない私は

女性ダイバーさんに岸まで導かれ、

ゆらりゆらりと助け出されました。

溺れていたのは多分30秒くらいだったのかな。

もっと短かったかもしれないし、もっと長かったかもしれない。

とにかく岸にあがった私は

元気で、冷静で、ひたすら

ダイバーさんたちにお礼とおわび。

岩で身体中切り傷だらけになったけど、

全然痛くなかった。

なぜか、こういう大きな事故とかのときは

私とても冷静になるの。

いつもどうでもいいちょっとしたことで

慌てたり大騒ぎしたりするのに。

 

ダイバーさんたちは、慣れてるのかな。

ちっとも恩着せがましくされなかった。。

すごいね(;_;)

なんだか普通に、ちょっと荷物持ってくれた、みたいな感じだった。。

シュノーケリングのときは浮き輪持ってねって

注意されたけど…

ハイ、持ちます(>_<)

 

とりあえず、私は元気だし、

むしろ生きていることがすごいって感じる。

数日前ひどい鬱状態

「私がいま死んだらみんな後悔するはず、、

とか呪いのようなことを思っていたのが

笑えるくらい。

生きてるって

こうやって、私が私として

いろんなことをしたり感じたりできる。

 

それが、嬉しい。

 

ああ生まれてはじめて見た海亀、

可愛かったな。

あれが私の人生
最期に見たものにならなかったことを

ただひたすらに、

感謝します。

 

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